こんにちは、獣医師の林です。
ようやく秋らしいお天気が続くようになりましたね。
この記事を書いているのは10月中旬になり、私は北海道に帰省しているところです。
こちらはすでに朝晩は10℃以下、外を眺めると頭に雪化粧を施された旭岳が見え、冬ももう間近…という季節に入りました。
さて、今日はこの時期にもまだ見られやすい皮膚トラブル『膿皮症』について。
膿皮症とは
膿皮症とは、皮膚が細菌感染によって赤みや痒み、湿疹、フケ、脱毛などが見られる、ごく一般的な皮膚病です。
主にブドウ球菌と呼ばれる細菌によって引き起こされるのですが、ブドウ球菌はどんな子でも皮膚に存在する『常在菌』。
つまりは、何かしらの原因によって常在菌であるブドウ球菌が過剰に増えてしまったことによっておこる皮膚炎が、膿皮症ということになります。
膿皮症の原因
何かしらの原因というのは様々で、
・高温多湿な環境
・犬種や年齢によるもの
・疫力の低下(他の疾患や精神的なものなど)
・養状態の悪化
・違ったスキンケア
などが挙げられます。
夏に膿皮症が多発しやすいのは、まさしく高温多湿な環境だから。
それに加え、体の中にも熱と水が溜まりやすくなることによって、あふれかえった熱と水が皮膚から出てきて皮膚炎となることもあります。
膿皮症の改善
食べ物であれば利水食材を取り入れてみるのも良いですが、同時に生活環境の見直しも行うことが重要です。
夏は湿度が、秋冬は乾燥が影響して皮膚バリアも壊れやすい時期にもなりますので、お部屋の湿度管理も行ってみてください。
その他、お口のケアも重要です。
お口の環境があまりよくない状況だと、そのお口で皮膚を舐めたりかじったりすることで、皮膚バリアが破綻し、菌が増殖、膿皮症につながることもあります。
特に、朝起きてすぐの口腔内は、就寝中の唾液分泌減少によって菌が沢山蔓延っている状態。
忙しい朝ですが、朝こそ、お口のケアをしてあげてください。
肌・口内ケアにおすすめの商品
【熊本直送】生馬肉パラパラミンチ
活きた酵素を摂取することで栄養を吸収しやすい身体となり、新陳代謝を良くし自然治癒力や免疫力を高める効果が期待できます。
肌ケア
【無添加 国産】煮魚各種(いわし・さば・あじ・あなご・ヨシキリザメ・サーモン)
特に青魚に含まれるオメガ3(EPA・DHA)は身体の中で皮膚の炎症を抑える働きが期待できます。
肌ケア
【無添加 国産】兵庫県産 鶏とさか
コラーゲンとヒアルロン酸が豊富で、皮膚や被毛に潤いを与え、関節の動きも良くする働きが期待できます。
また、硬く弾力があり、よく噛むことで唾液の分泌を促進しデンタルケアにもおすすめです。
肌ケア
口内ケア
【無添加 国産】黒ばら海苔
海藻類に含まれる「ヨウ素」は、発育や成長、代謝などに必要で皮膚や被毛を保つのに欠かせない栄養素です。
肌ケア
LILA LOVES IT リラデント デンタルケア
ドイツの獣医皮膚科医師と薬剤師によって開発された、犬用デンタルペースト。
歯ブラシでブラッシングやマッサージすることで、歯茎と口内を清潔な口腔環境を保ちます。
口内ケア
ニームアロマクリーム
100%天然成分で作った潤うのにベタつかない香り豊かなクリーム。肌ケアには欠かせない保湿はもちろん、殺菌や抗炎症作用もある洗い流す必要のないマッサージクリーム。
肌ケア
膿皮症はなかなか厄介ですが、日々の生活を見直すことで頻度が落ち着くこともあります。
お食事はもちろんですが、お部屋の環境、お口の環境も見直してみてくださいね。
この記事を書いた人
この記事を書いた人
獣医師
林美彩 先生