こんにちは、獣医師の林です。
気温が少しずつ高くなり、また日が出ている時間も長くなってくる春、西洋医学的には自律神経の乱れが生じやすいとされており、東洋医学的には肝に負担がかかりやすい時期と言われています。
東洋医学でいう『肝』は、通常の肝臓という意味合いの他、胆嚢や筋肉、爪、目などともリンクをしていて、春にはこれらの部位に不調が起こりやすいとされています。
そして『肝』は、臓器の中で最もストレスに弱い部位。
気持ちの良い季節になりますのでワンちゃんの屋外イベントも増えてきますので、お外へのお出掛けが増えてきたり、春は予防の季節でもありますので病院に行かなくては行けなかったり…
進学、転勤などで家庭内に変化が見られやすい時期でもありますし、コロナ禍が落ち着いてきたことで、春からリモートではなく出社が増えるといった変化もあると思います。
上記のような事柄は、少なからずワンちゃん、猫ちゃんのストレスになり、『肝』に負担をかけてしまう可能性があります。
特に、『肝』は栄養の代謝やデトックスを担う臓器になりますので、せっかく取り入れた栄養素をうまく代謝できず有効活用できなくなってしまったり、デトックスができないことで体内に毒素が溜まり、その毒素が影響してQOLが下がってしまったり、その他の臓器に影響を与えてしまいます。
臓器の働きには自律神経が影響していますし、ストレスと自律神経の乱れも密接に関連しています。
つまりは、西洋医学的にも、東洋医学的にも、ストレスをかけないことが、春の養生にもつながるということ!!
春養生のキーワードは、リラックスとデトックスです。
できるだけいつもと変わらない環境で過ごさせてあげたり、外出などで少し無理をさせてしまったなーというときは数日おうちでのんびり過ごさせてあげることが大事。
デトックス食材(しじみやターメリック、セリ科のお野菜)を使ってみたり、少し苦みのある食材や、香りが強い食材もお勧めです。
サプリメントだと、CBDオイルは、お体の立て直しにも有効ですし、精神的な部分のケアにもお役に立てることがあります。
(アイソレートよりも、ブロードスペクトラムのほうがお勧めです)
ハーブのチンキなども良いですね。
今は様々な製品も出ていますので、我が子に合ったものを見つけてあげて、気持ちの良い春を穏やかに楽しく過ごしてください。
この記事を書いた人
この記事を書いた人
獣医師
林美彩 先生