こんにちは、獣医師の林です。
夏までもう少し余裕があるはずの季節ですが、身体が暑さに慣れていない今の時期から暑さ対策を考えましょう!
東洋医学的に、夏は暑邪(暑さ)が影響してお体に不調が起こりやすく、特に夏とリンクする『心(心臓や小腸、血液の状態、精神)』にも影響が出やすい季節と言われています。
夏場に気を付けたい症状としては、熱中症、脱水、鼻血、皮膚の痒み、不眠、動機息切れ、血圧上昇などが挙げられます。
これらはどれも『暑邪(暑さ)』が影響して起こること。
これらが起こらないようにするには、『お体の熱をしっかり出していくこと』がポイントになります。
私たちは汗をかいて体温調節できますが、ワンちゃん猫ちゃんは人間のように汗をかくことが得意ではないため、『呼気(吐く息)』『排尿』で体温調節を行います。
その中でも、『排尿』をしっかり行うことによって、お体の熱を出していくだけでなく、余剰水分の排泄ができるようになるため、浮腫み対策にももってこい!!
日本は島国、湿度の影響をとても受けやすいので、浮腫んでいない子を見つけるのは本当に大変!!っていうくらい、みんな浮腫んでいます💦
浮腫み対策におすすめの食材は『ウリ科』!!
夏に有名なウリ科のお野菜と言えば、
・キュウリ
・冬瓜
・スイカ
・ゴーヤ
が挙げられますが、これらはお体を冷やす性質を持ちます。
そのため、寒がりさんでお体にも冷えが生じやすい子の場合には、ウリ科でお体を温める作用があるカボチャを使うのもお勧めです。
しっかりとお水を出していくことで、体温調節が行いやすくなりますが、それでも体に熱がこもる!!という子の場合には、是非『生馬肉パラパラミンチ』を使ってみてください。
馬肉は寒性といって、お体を冷やす作用が一番強い性質を持ちます。
ただ、これは生で与えた場合。
お体の熱も気になるけど、冷やしすぎも怖い…という方は、加熱して使うことで、寒性を少し和らげることができます。
お野菜で温性のものを組み合わせたり、鹿肉や鶏肉、ラム肉など体を温めるお肉と合わせて使うことでも、冷やしすぎを防いでくれますよ♪
暑さ対策、浮腫み対策をしつつ、おうちの中も冷えすぎてしまわないように、温度・湿度の見直しを行って、快適に過ごしてくださいね♡
この記事を書いた人
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獣医師
林美彩 先生