愛犬にはおいしくて、安心できるごはんを食べさせてあげたいですね。
市販のフードもたくさん出ていますが、ごはんを手作りすることもできます。
愛犬の好みを把握し、栄養バランスを考えながらごはんをつくってあげれば、パートナーとの絆が
より深まるでしょう。
◆安全な材料で、栄養バランスの良い食事を!
手作りごはんのよいところは、第一に「原材料がはっきりしているものを食べさせてあげられる」
ということです。
市販のフードは、と畜場法などの法律によって原材料や添加物が規定されているとはいえ、
その作り方や生産者について詳しく知ることは難しいです。
その点手作りごはんならば、パートナー自身が食材を選ぶことができ、作る過程も管理できるので安心です。
また、ローフードを愛犬の食生活の中に取り入れてあげられることも利点です。
市販のドライフードやウェットフードは殺菌のために熱加工を加えられています。
新鮮な野菜やお肉を使うことで、生の食物が持つ栄養分を壊さずに済みます。
食べ物に含まれている酵素は46度以上熱を通すことで破壊されてしまいます。
その他、ビタミン、ミネラルといった栄養素も熱に弱い栄養素です。
手作りのごはんのなかにローフードを含めることで、熱に弱い栄養素もそのまま摂取することができます。
◆手作りごはんの上手な与え方
離乳直後や、食の細いワンちゃんなど、フードに慣れていないワンちゃんには、
細かくしたミンチ肉に、卵黄のみを混ぜ与えると食欲が増し、ごはんをたくさん食べてくれるように
なります。
市販のドライフードしか食べたことのないワンちゃんに、はじめて手作りごはんをあげる場合は、
身体が慣れていなくて、体調不良や下痢を起こすがあります。
これは身体の中から一旦悪いものを排出しようとする一種の作用だとも言われています(好転反応)。
ワンちゃんがぐったりして体調が悪くなった場合は、即元のフードに戻すことをおすすめしますが、
下痢はしているけれどもいつも通り元気があるようでしたら様子を見ながら是非続けてみて下さい。
まず、こうしたワンちゃんには初めのうちは少し熱を通したごはんからあげてみましょう。
ボイルした肉とその肉から出たスープを普段与えているフードに加えて、フードを柔らかくしてあげます。
その中に、食べやすい大きさにカットした野菜を入れて、2~3週間食べさせることで、徐々に身体を慣ら
してあげます。
熱を通したごはんに身体が慣れてきたところで、今度はローフードをあげましょう。
野菜は消化しにくいので、はじめはミキサーでペースト状にしたものや摩り下ろしたもの食べさせて
あげるようにしましょう。
お腹の弱いワンちゃんの場合は、無理にローフードを与えず茹でた野菜を食べさせてあげてもかまいません。
◆与える際に注意するべき食べ物
私たちにとっておいしい食べ物でも、ワンちゃんには危険物質になる可能性があるものも含まれています
ので、充分に注意してください。
野菜の中でも、ナス科、マメ科、ユリ科は犬に毒性のある物質が含まれているため、大量に与えないよう
にします。
ネギ科の野菜も中毒症状を起こす場合がありますので注意しましょう。
また、一見分からなくても、ハンバーグの中には「玉ネギ」が入っていますよね?
ワンちゃんに与えるごはんは原材料まで考えて、おいしく作ってあげましょう。
油分の多いものや貝類、カカオ成分のチョコレートも、ワンちゃんにとっては毒になる場合があります。
さらに、ごはんを水に浸さずに、そのまま与えると、ワンちゃんの口の中でごはんが粘つき、お餅のように
くっついてしまいます。
咽喉に詰まる原因にもなりますので、いくら欲しがってもそのまま与えるのは避けた方が良いでしょう。
◆手作りごはんのうれしい効果
手作りのごはんをあげることによって、うれしい効果を得ることができます。
例えば、おしっこの色や臭いが薄くなり、体臭、いわゆる獣臭さが改善されます。
また、毛並がよくなったり、歯石も付きにくくなったりします。
毎日手作りするのが大変ならば、普段のフードもあげつつ、週2~3日は手作りごはんに代えてあげるのも
良いですね。
当店には、手作りごはんのベースになるサポート商品も充実していますので
「全て一から自分で作る」と身構えず、気軽な気持ちで手作りごはんを初めてみて下さいね。
パートナーの体質、特徴、その日の体調を見ながらレシピを考えて、ワンちゃんと一緒に
健康な食生活を送りましょう!
この記事を書いた人
この記事を書いた人
株式会社イリオスマイル 代表取締役
川口 志穂