膵炎とは、犬の病気ではあまり珍しくありません。
しかし、急性の場合は致死率も高く、非常に怖い病気です。
膵臓が炎症を起こしているから膵炎と呼ばれますが、そもそも膵臓はどんな部位なのでしょうか?
そして体の中ではどんなことが起こっているのでしょうか?
今回はそんな膵炎について解説していきます!
膵炎の心配のある子にも比較的選んでいただきやすい商品もまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 膵臓の役割
- 膵炎とは
- 膵炎の原因
- 膵炎を疑う症状とは?
- 膵炎の治療
- 食事療法
- おやつはあげてもいいの?
- クリルオイルがおすすめ!
膵臓の役割
膵臓は、胃から十二指腸に添うように存在している部位です。
食べ物を消化するための膵液を作り、十二指腸に送り出す働きをしています。
膵液に含まれる消化酵素が、炭水化物、脂肪、たんぱく質を分解、消化を促進します。
その他、インスリンなどのホルモンを分泌する重要な役割を担っています。
膵炎とは
膵臓で生成される消化酵素は通常、食事に応じて十二指腸に送られます。
しかし、何らかの原因により、膵液が過剰に分泌されてしまうと、溜まっている膵液が水管内で活性化し、膵臓そのものを消化してしまいます。
この現象を膵炎と呼びます。
膵炎には急性膵炎と慢性膵炎があり、
急性は命にかかわる可能性がありますが、治る可能性があります。
しかし、慢性の場合は完治することはありません。
膵炎の原因
原因は様々考えられますが、一般的に多く知られているものは以下の通りです。
脂肪分の多い食事
脂肪分の多い食事を摂ると膵臓が消化酵素を過剰に分泌してしまうため、自分の臓器をも消化しようとしてしまいます。
ヒトが食べているものを与えてしまうのも危険です。
※しかし、脂肪分を極端に良ければ膵炎にかからないというものではありません。
脂質は効率的なエネルギー源であるため、健康な子に極端な制限を設けることはエネルギー不足になる可能性があるためおすすめしません。
外傷
事故やケガによる直接的な膵臓へのダメージが炎症に繋がります。
薬物
中毒性のある物質を誤飲してしまった際などに膵臓に炎症が起こり、発症する可能性があります。
膵炎を疑う症状とは?
残念ながら膵炎と断定するための特異的な症状はありません。
そのため病院に行っても膵炎と断定するには時間がかかる場合がありますが、
急性膵炎の可能性を考えて以下のような症状があった場合は速やかに受診しましょう。
・元気がない、苦しそう
・食欲不振
・激しい腹痛
犬が強い腹痛を感じているときは、フセのような姿勢からお尻を高く上げる「祈りのポーズ」と呼ばれる姿勢をします。
膵炎と断定するものではありませんが、激しい腹痛を感じているので早急に病院に相談しましょう。
また、腹痛を感じているときにはお腹付近を触ったり、抱っこしようとすると嫌がるそぶりが見らたり、キャンと鳴くこともあります。
・何度も嘔吐する
一度の嘔吐では収まらず、何度も連続して吐いてしまうことがあります。
・発熱
体内の炎症により発熱があることがあります。
体温計が無くても触った感じや目の充血具合などで様子を見てあげましょう。
・脱水
激しい腹痛のため、水分を取ることができず脱水症状が出ることがあります。
「いつもと違う」という変化に敏感に気が付いてあげることが大切です。
膵炎の治療
残念ながら特効薬はなく、輸液や吐き気止め、鎮痛剤や抗生物質などでの対症療法になります。
急性膵炎の場合は呼吸困難やショック症状を起こすこともあり、命にかかわるため緊急的な処置が必要となる場合もあります。
以前は絶食絶水が基本とされていましたが、現在は様々な研究が進み、
少量であれば食事や水分を取った方が良いという意見もあるようです。
しかし、かかりつけの獣医師の治療方針もありますので勝手な判断ではなく、よくご確認ください。
急性膵炎は致死率の高い病気ではありましたが、現在は有効な治療薬もあり、適切な治療を行うことで致死率は下がってきました。
それでも怖い病気であることに変わりはありません。
食事療法
嘔吐が収まってから食事を徐々に開始します。
脂肪が多い食事は膵臓に負担をかけてしまうため、低脂肪食を与えてください。
ここではイリオスマイルで取り扱っている商品の中から胃腸ケアを目的としたもの、
また低脂肪なものをご紹介します!
病院の療法食とは異なりますが、
フード選びの参考になれば幸いです。
【FORZA10 フォルツァディエイチ】インテスティナルアクティブ 胃腸ケア
胃腸の健康をサポートするナチュラル療法食
【animonda アニモンダ】インテグラプロテクト インテスティナル(胃腸ケア)
ペット先進国ドイツの療法食 胃腸ケアフード
【Yum Yum Yum! ヤムヤムヤム】シニア&ライト チキン ドライタイプ
お出汁のような鰹節の良い香りで、低脂肪なのに美味しく召し上がっていただけます!
おやつはあげてもいいの?
原則として、治療中はかかりつけの獣医師の判断に従うのがベストです。
あげても良いと言われたけど、どれを選べばいいの?という方へ。
イリオスマイル提携の獣医師に膵炎の子のおやつについて確認をしたところ、
乾物換算値で脂質10%以下という回答がありましたので、人気商品のおやつを計算してみました!
しかし、これはあくまでも脂質における計算上の数値です。
かかりつけの獣医師の治療方針によっても異なり、
どの子にも当てはまって大丈夫というものではありませんので目安程度にお考えくださいね。
北海道産 むしりタラ
乾物換算値で脂質4.3%
高知県産 四万十鶏一口ささみ
乾物換算値で脂質4.7%
兵庫産 ニホン鹿の干し肉
乾物換算値で脂質5.8%
クリルオイルがおすすめ!
膵炎は脂肪が要注意!と散々お伝えしてきましたが、脂質は身体にとって大切なエネルギー源です。
膵臓に負担をかけないために、酸化した脂ではなく、フレッシュなオイルをとることをおすすめします。
クリルオイルは南極オキアミから得られるアブラを指し、
過酷な環境下で生き抜く力を持っています!
栄養価が非常に高く、近年では健康食品などの原料として注目されています。
必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸であるDHA・EPAを多く含み、魚油に比べて非常に多くのリン脂質を含んでいる為、
体に吸収されやすいのが特徴です。
必須脂肪酸とは、身体にとって重要な役割を持っているにも関わらず、体内では作ることができないため、
食事から取り入れる必要があるものです。
しかし、オメガ3脂肪酸の最大の弱点は「酸化しやすいこと」です。
この参加を防ぐために活躍するのがクリルオイルの真っ赤な色のもと、「アスタキサンチン」です。
膵炎でなくても、日々の健康サポートをはじめてみませんか?
自然のエッセンス スマイルサプリ クリルオイル
フレッシュなオイルで毎日の健康サポートにおすすめ!
オイルについて詳しくはこちらの記事でも紹介しています!
ご愛犬の食事に新鮮なオイルを取り入れて健康維持に役立てましょう!
犬の膵炎は重篤な状態であり、早期の診断と治療が重要です。
症状が現れた場合は、速やかに獣医師に相談し適切な処置を行うことが命を救うために必要です。
愛犬のために日頃から健康状態を注意深くチェックしてくださいね。
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スタッフ
中嶋香苗