こんにちは、獣医師の林です。
徐々に日中の気温が上がり、お散歩のタイミングを気にする日が出てきましたね。
運動する時間が減ると気になるのが…体重増加!!
お散歩時間が限られてしまって運動量が落ちている=消費カロリー減の状態になるわけですが、ご飯の量はいつも通り=摂取カロリーは変わらずなので、結果的に余ってしまうカロリーが増えている状況に…
ということは、余ったカロリーは体に蓄積=体重増加を招いてしまいます。
人間同様、肥満は心臓病、高血圧、糖尿病、高脂血症などの様々な疾患のリスクを高める原因となり、イギリスやアメリカなど、多くの研究チームの結果で肥満の犬では寿命が半年から2年以上も短くなるという報告があります。
肥満になってから運動で痩せようと思っても、運動をすることによって余計に関節に負荷がかかりますので、関節系の疾患も引き起こしてしまいます。
そうすると、関節系疾患による痛みによってQOLが低下するだけでなく、脂肪が代謝されるとシュウ酸ができやすくなることから、シュウ酸カルシウム結石のリスクを高めてしまうことも分かっています。
また、肥満は免疫機能を低下させることもわかっていることから、感染症リスクや腫瘍発生リスクを高めてしまう、特に、肥満は乳腺腫瘍、膀胱の移行上皮がんの発生との関連性も報告されています。
上記のように様々な疾患を引き起こしてしまうのが『肥満』です。
見た目がぽっちゃりしていて可愛いと思うかもしれませんが、彼らにとっては命に係わる状態であるということを認識することがとても重要です。
といっても、運動をさせることは難しいですし、かといって食事制限をするのも心苦しい…
そんな時には、食事の嵩を変えずに低カロリーのものに変更することで、ご愛犬の満足感を損なうことなく、無理ないダイエットができてくると考えられます。
イリオスマイルさんの『おからミンチこんにゃく』は、おから、こんにゃくという低カロリーで出来た製品で、手作りごはんの嵩増しとしてもとても使いやすい製品です。
おから、こんにゃくに含まれる不溶性食物繊維は、水を含んで満腹感を与えるほか、腸の掃除をしてくれるので、腸内環境を整えるうえでもとても優秀な食材。
食物繊維は、五大栄養素に次ぐ「第六の栄養素」ともいわれているくらい重要な栄養素ですので、これらがしっかり摂れる製品はとてもありがたいですね。
また、おからには大豆由来の豊富なオリゴ糖も含まれています。
オリゴ糖は腸内の善玉菌のエサになりますので、食物繊維で掃除をしつつ、善玉菌をサポートすることから、腸活にも役立つ製品にもなっています。
腸活をしておくことで、お体の不要なものをしっかり出せるようになることで、摂り入れた栄養素もしっかりと働けるようになるので、痩せやすい体にもなってくると思います。
ダイエットのスケジュールとして、1週間での減量ペースは、体重×0.5~1.5%程度と言われています。
人と同じく、過度なダイエットはお体に負担をかけるほか、リバウンドをしやすい体を作ってしまいますので、無理せずゆっくりと体重を落としていくことを心がけてください。
この記事を書いた人
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獣医師
林美彩 先生